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冬はつとめて

すいば112


冬はつとめて

雪の降りたるは いふべきにもあらず

霜のいと白きも またさらでもいと寒きに

火など急ぎおこして 炭もてわたるも

いとつきずきし

昼になりてぬるく ゆるびもてゆけば

火桶の火も白き灰がにちになりてわろし


             枕草子第一段


冬は早朝が良ろしいようで。  

雪が降っているのは言うまでもない。  

霜がとても白いのも、またそうでなくても、とても寒い朝に火など急いでおこして廊下などを通って持ってゆくのも、とても似つかわしい眺めです。 

昼になって寒さが緩んでゆくと 、火鉢の炭火も白い灰が勝ってみっともない。


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「あけぼの」より少し後の時間が「つとめて」です。    

冬の早朝の様子が生き生ききびきびと描写された非常に優れた文ですね。


朝廷の勤務はお日様が出る頃には始まっていた ようです。

現代でいう朝7時頃からでしょうか。   

早朝のあわただしく活気ある情景が目に浮かぶようです。

「朝廷」の語源は、朝早くに勤務が始まったからとも言われます。

「努める・務める・勤める」も昔は早朝から始まったので、「早朝」の意味「つとめて」 との関連から生まれたと考えられるようです。 


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明日は元日という日に粉雪が舞っています。

大変な一年の締めくくりですね。

go toキャンペーンって関係ない気がします。

だって東京や大阪を考えれば人が大勢やって来たように見えますが、go toが主たる要因なら京都はTopクラスになってるはずです。それほど観光客が多かったのですが、ホテルや観光地でのクラスターなんて起こっていませんよ。

ま、雪でも眺めながら柚子ジャムのトーストにおうすでも一服。

かすかな湯気の向こうは雪です。


静かな年の瀬です。


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