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京のへそ

すいば68


京都人に京都の中心はと尋ねると、大抵「六角堂」という答えが返ってきます。


祇園祭の山鉾巡行の順を決める「くじ取り式」も江戸末期まで六角堂で行われていたほど。


桓武天皇の延暦12年(793)、長岡京より平安京へ遷都の時、六角堂の所在が道路の中央に当たるため天皇が遷座を祈願されたところ、御堂自ら5丈(約15m)ばかり北へ退かれたという伝説があり、その際、道に取り残された礎石を「へそ石」と呼んでいます。




京都の中心を人体に例えて「へそ」と呼ばれるようになったようです。


この六角形の「へそ石」、なんと明治10年まで六角通にあったのです。


京都のど真ん中、道の真ん中に居座っているのも面白いけど、人と大八車くらいならまだしもクルマが通るとなるとそうもいかず、六角堂に入ってすぐの位置に移したそうです。



六角堂の正式名称は紫雲山頂法寺。

天台系の単立寺院で、本堂の形が六角形なので、六角堂と呼ばれています。



聖徳太子創建の古刹であるにも関わらず、華道家元池坊が住職を務め、いけばな発祥の地としての印象が強いです。

御堂北側の聖徳太子が身を清めた池の畔にあった僧侶の住坊を「池坊」と呼び、代々の住職・池坊が、仏前に花を供える中で様々な工夫を加えて、室町時代の「いけばな」成立に至ります。


東福寺禅僧の日記『碧山日録』に、寛正3年(1462)に池坊専慶が挿した花が、都で評判になったことが記されています。




聖徳太子の建立といわれる古いお寺。

烏丸通のスターバックスのあるビルからガラス越しに観る姿がオシャレで美しい。




京都に数あるお寺の中で、高層ビルの間に建ち、それをも取り込む存在感が魅力です。


「伝統」って何?

それは、古さの押し売りでなく時代にマッチすることこそ大事だと考えさせられました。




※六角堂は西国三十三所の第十八番札所なので、西隣にある10階建てのビルの名は「WEST18」といいます。



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