- 当主
甘茶
すいば59
二百五十とも三百株とも言われる花が咲き詰めた庭。
布袋さんも花に埋もれていました。

いよいよ今日あたりは梅雨入りかと思っていましたが、薄陽が射していました。
祇園さんも躑躅の前に今年の祇園祭は千百五十年と赤い旗を立てていました。
花見小路は相変わらずアジア人の観光客でいっぱいだし。。。

紫陽花ではないんです。額紫陽花のように見えても「甘茶」の花です。
山アジサイの変種で紫陽花とは全く性質が違うもので、殊に葉がまるで異なるようです。
一般的な茶葉同様、葉を摘み取り蒸して乾かす。
葉を摘む時期は四月の新芽でないといけないそうです。

嗜む際も日常のお茶と全く変わりない。
ところが飲み物としては砂糖水より甘い。
これが甘茶なのです。
実際に味わってみるとほんに甘い。
お茶請けの塩芳軒の櫛形落雁より甘い。

釈迦が誕生した時、龍が口から何かを吐いた。それが甘露。
そして甘露とは甘茶のことだったのです。
「甘露庭」の名の由来です。
庭にちょっと下りてみました。

関守竹で南側にはいけなかったです。
京都最古の禅宗寺院として名高い建仁寺。その塔頭・霊源院。小さなお寺です。
鎌倉時代末期から室町時代にかけ、京都五山と鎌倉五山の禅僧たちによって栄えた漢文学・五山文学の最高峰寺院とされ、この寺院から、室町時代の五山派を代表する学僧が数多く輩出されました。
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