- 当主
ひちぎり
すいば48
「ひちぎり」って耳にされたこと おありでしょうか?
漢字で書くと「引千切」。
京の「ひな祭」に供える有名な蒸菓子です。

よもぎ餅をひしゃくの形にし、上に紅や白餡やきんとんが載せてあります。
台になる杓子の柄の部分が、引きちぎった形になっているのが特徴です。
職人技の光る上品なお菓子です。

京菓子はどれも作る時季というのがきっちり決まっています。
それが京の菓匠の心意気。季節のうつろいを楽しむ心をしっかり守らなくてはならない。
ただ綺麗で美味しいだけではいけません。そこには季節感、歴史、文学、伝えるものがいっぱい含まれています。空腹を満たす「おやつ」ではなく、そこには深い文化があるのです。
色は紅・白・緑と菱餅と同様、緑は大地、白は雪、紅は桃。
雪解けの大地に草が芽生え桃の花咲く春の訪れを意味しているようです。
平安時代の宮中の祝いの儀式で子供の頭の上に餅を三度触れさせる「戴餅(いただきもち)」が起源と伝わります。

ー 今日のお菓子は
ー 塩芳軒でございます

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