- 当主
すいば〜沢ノ池
すいば29
京都にはかつて「すいば」という言葉がありました。
「自分たちの行動範囲にある特別な場所」という意味で「すいば」という語を使いました。 自分だけが知っている内証の場所を 信用のおける、自分を本当に理解してくれる人だけに明かす 。素敵な言葉。
京都盆地は南以外のどの方向に向かってクルマを走らせても10分行くと山です。
でもそこは、まだ山と感じない。
あと5分もクルマで進むと完全に山と感じます。
今回のすいばは我が家からクルマを走らせること10分。
鷹ヶ峰から千束の急坂を下ります。


京都随一、傾斜が21°の急坂。
紙屋川に沿って源流に向かいます。
突き当たりにクルマを駐車します。

ここから山を登ります。
「東海自然歩道」の標識から小橋を渡り登り始めます。

10分ほど登ると、眼下に京都市街の絶景が見渡せます。
ほんの少し登ると登りのピークです。あとは下りになります。
道は簡単です。とにかく行き止まりの広場までです。
徒歩は全部で30分ほどです。

すると何という事でしょう!!
想像を遥かに超えるエメラルドグリーンの大きな池です。
池なのに湖のように大きい。 池の水はこんな綺麗な色です。 江戸時代に作られた溜池で、今は使われていないようです。

左に小径があるので少し進むと汀へ出ます。


のどかな絶景です。美し過ぎます。
なんとここ京都市北区です。北へ下りれば高雄です。

市街地のほん近くに、こんな別天地! 旅行もいいですが、近所で「すいば」を見つけるのはもっとよいことです。
教えたくないのが「すいば」。
ここでとっておきの情報を^^
道の突き当たりの広場に出ると言いましたが、今回、下の写真に写るものが見えました。
「へ?トイレ??」
そうなんですよ。
ここ東映太秦から近いものでちょくちょく撮影に使われます。
今回も時代劇でした。
女優さんの来る前からトイレ車が待機していたのです。
もうお気づきでしょ?
そうなんです、ここ高雄の手前の梅ヶ畑から狭い道ですがクルマで来れるんですw
でも皆さんは自分の脚で登りましょうね^^
