当主
三尾〜槇ノ尾
すいば24
三尾 〜槇ノ尾
洛中洛外図屏風の左隻一番上に高雄の観楓図(かんぷうず)があります。
一番上すなわち洛中洛外を見渡す位置から一番果てになるわけです。
京都の市街地から、日本海に抜ける周山街道の入口近く、清滝川沿いに高雄(高尾)、槇ノ尾(まきのお)、栂ノ尾(とがのお)と続き、古来より紅葉の名所として名高い。
高尾山神護寺、槇ノ尾山西明寺(さいみょうじ)、そして栂ノ尾山高山寺で、この連なる三つの山を総称して三尾(さんび)と呼びます。
でも春の京都市内の桜が散りかけるこの頃、槇ノ尾山・西明寺の裏山の三葉躑躅の群生は見事で、遅い山桜と同時に観られることからも訪れた者を圧倒します。

なによりも桜の時期の休日というのにこの辺りの人出は少なくゆっくりできます。
こういう楽しみ方もいいものです。