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カイコ


お絹のお話 1

カイコ

 我が家では織りあがった帯を「お絹」と呼び、跨ごうとしても叱られました。

「お絹」を生業とする家だから当たり前のお話です。

「生糸」や「絹糸」の違いをご存知の一般人も少ないと思います。

私どもも製品についての説明や解説はよく致しますが、糸の説明からしますと製品説明まで到達しないものですから、まず製品になるまでの説明はしませんので、この場で少しづつ説明できればと思っております。

最初はカイコから始めましょう。

 カイコは蝶や蛾の仲間で正式には「鱗翅目(りんしもく)カイコガ科に属する昆虫です。

標準和名を「カイコガ」と言い一般的には「カイコ」と呼んでいます。

 カイコは幼虫の作る繭から生糸をとるため人が飼育している虫です。

野外には生息していません。


元々は5千年以上前、中国でクワコという野生の虫を飼い慣らし、品種改良を重ねて作り上げた虫です。

なぜならカイコの幼虫はほぼ移動せず餌は与えられるまでじっと待っているのです。


成虫になり羽があっても機能が退化しており飛べないのです。

つまりカイコは人が世話をしないと生きていけないので、世界最古の家畜とも言われます。


カイコの成虫は真白で美しいです。

羽はありますが、飛べません。

成虫になるとエサも食べません。

メスオスよりも腹部が太く大型です。