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すいば〜市中の山居

すいば11


京都の古い言葉に「すいば」というものがあります。 主に子供のつかう言葉でした。

昭和20〜30年代頃、京都では子どもたちが「自分たちの行動範囲にある特別な場所」という意味で「すいば」という語を使っていました。 自分だけが知っている内緒の場所を 信用のおける、自分を本当に理解してくれる人だけに明かす 。

「粋場」の字をあてるようですが、元は「好き場」からきたようです。

単に「好きな場所」を超えて「人に知られたくない秘密の場所」の意で使います。

「粋」の読みを江戸では「イキ」、上方では「スイ」と言いますが、きっと感性の違いもあると思います。

たとえばセンスの良い知る人ぞ知る店、あるいはかなり価値ありの文化がある隠れ寺とか?

「秘密のすいば」って使い方をするもんだから、てっきり「秘吸い場」って掛詞なのかと思ってたくらいです。

さて、大人になったわたくしは(もうとっくにですが( ´艸`)こんな粋場を見つけました。

茶の湯の用語に「市中の山居」というのがあります。

町中に居て山中の風情を楽しむこと。日常にあり非日常の空間と時間を楽しむ場所。

ここなんて如何でしょう?


美しい路地を辿りながらの大正時代の家並みの風情をゆるい石畳の階段を通り抜けると途中から林の中になり、山道へと変わる。元々は京都大学の教授達がお住まいだったようです。


途中にいくつもの茶室が点在します。

辿り着いた山頂に佇む二階建が見えてきます。何処かの寺院のような柱の趣深い建物です。

かつての茶苑の食堂棟らしい。




茜色の暖簾をくぐり、靴を脱ぎよく磨かれた木の階段を上っていくと待ち受けるひんやりした空間。輝く戸外と高い天井に仄暗い影が満ちた室内の対比に、心が鎮まる。


腰を下ろし木の枠組みの窓に目をやれば、西向きカウンター席からは京都の市街が拡がる。


が、あえて東側の大文字が見えるテーブル席につく。


ランチタイムを過ぎてしまっていたのでピタパンサンドと柚子湯を注文する。 ハンバーグ白味噌ソースと茄子ズッキーニ&ベーコンを挟んでもらう。 そうなんですよぉ、ここって和食じゃなくカフェなんですw



西に京都大学、百万遍、東に銀閣寺というロケーション。 人の行き交う町中にあり、どこか遠くの山中にワープしたかのような隔離感を体感できる場所。ま、山といえば山ですけど^^ えっ?どこの山かって? おせ~たげへんw だって粋場ですからw

どうしても知りたい人は





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左京区吉田山山頂



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