• 当主

おしょらいさん

すいば121


お盆ですね。

ますますコロナウィルスも変化してしつこく猛威を奮っています。


明日は墓参りという前日、何気に棚の歌留多を下ろそうとした時、隣にあった紙包の中の小振りの柳行李(ごおり)が目に留り、ちょっと凝った作りだったので使えるなと思い蓋を開けて覗いてみると奇妙な形の菅笠らしき物が見えました。




我が家のお盆は百万遍にお墓参りに行き、その後、引接寺(いんじょうじ=千本閻魔堂)に御精霊(おしょらい)さんをお迎えに行き、仏壇に飾り付けをします。

実は父の十三回忌が昨年だったのですがコロナで今年に延期しました。

そしたら今年は父の姉で赤子の時ジフテリアで亡くなった人の百回忌で、共に法事を。

私は先祖に関心が薄く、幼い頃の祖母の言葉の記憶が微かにあるだけです。

「おしげ」さんと記憶していました。




話を柳行李に戻すと、綺麗な紙箱があり、父の兄弟の臍の緒と髪の毛とともに、第一期種痘濟證「秀三郎 女(むすめ)浅山志ず 大正九年十一月生」という赤い紙が。。。

おしげさんでなく志ずさんでした。


お盆にこの志ずさんが百回忌の礼に教えてくれたのかもしれません。

お盆のミステリーですね。


我が家の過去は父も関心がなかったようで、私もそうです。


父は熟年の頃から急に幾度となく祖母とあるもののしまい場所を模索していました。

我が家には父の祖母の宝物、天皇さんの「およじの草履」があるはずだと言うのです。

結局、見つからず終いでした。

京都では「およじ」とは「便所」のことですから私も流石に曽祖母は御所の下女中でもしていたのかと思いましたので無関心でした。



柳行李の中にあったちっちゃな菅笠のようなものを見直しました。

妙な形をした草履でした。

これって、、、、、もしかして、、、、、

鼻緒は藁に白い分厚く柔らかい和紙が巻きつけてあります。

草履の天は編むと言うより平たいものを折り曲げて並べたクッションのよいものです。

わざわざ厠にこんな上質な草履を?

実物を見れば調べやすくなります。

御召緒太草履(おんめしおぶとのぞうり)というものらしいのです。

新天皇即位後に行われる大嘗祭や新嘗祭などの神事にお召しになられる御根太草履です。


ちっちゃい桐箱もあったので開けてみると「大正四年大禮恩賜」と盃の胴に金字で書かれた見込(底)に「養老」とある塗りの盃。

この年号で宮中行事を調べてみたら、

大正天皇の即位礼は大正四年(1915)11月10日於京都御所、大嘗祭が同年11月14日・15日とありました。


こんな畏れ多い賜物を拝す曽祖母って何者?

下女中どころか女官?


以前の「およじのお雛はん」が「陰陽師のお雛はん」だったように今回も聞き損じ?

柳行李は父の部屋の棚にありました。祖母の子の臍の緒と共に。

つまりは父も祖母もこれを草履と認識していなかったと推察できます。祖父までもです。


そういえばというフレーズはこの種の話にはありがちですね。

曽祖母は昔の人には珍しく名が漢字でした。

奇妙な話を聞いたことがあります。

曽祖母が伏せっていた時、嫁である祖母に小用を足すのに重箱を持ってこさせた話。

滑稽談と思っていましたが、やんごとなき人って塗りの文箱で用を足したって聞いたことあります。


この御召緒太草履、何処で調べればいいのでしょう?

宮内庁?博物館?


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