糸桜

すいば49 すいば19「宮び」で紹介した京都御苑内の近衛邸跡の糸桜。 もうすっかり満開です。 27日のことでした。 いよいよ明後日には「平成」の次の元号が発表されますが、今上天皇が平成天皇になられる直前に、私たちの真ん前に至近距離で現れました。こんなことってあるのでしょうか。 #平成両陛下 #糸桜 #近衛邸跡 #桜 #天皇皇后 #京都御苑

撚糸

お絹のお話 6 撚糸(ねんし) 西陣は何故、屈指の織物の産地になり得たのでしょうか? 応仁の乱で山名宗全が西の陣を置いた地に織物産業が芽生えた これは「西陣織」という呼称の由縁に過ぎません。 世に言う応仁の乱は長く続いた戦で、元々この地に居た織物職人は各地に疎開しました。 中でも大阪府の堺に移った者が多く、そこでも織物に精を出していました。 やがて戦も終わり、元居た地に戻った時、中国から渡来した「撚糸器」を持ち帰りました。 この撚糸器の登場で西陣は名だたる織物産地になり得たのです。 「お絹のお話」も、初めて織物に使う絹糸の登場になるわけで、シリーズ1〜5までは「生糸」と呼び、ここからは「絹糸」と呼び名が変わります。 生糸の種類の中には「同質量の鉄より強い」などと謳う説明があります。 鉄は糸のように極細にするには不向きな素材で、生糸と較べること自体ナンセンスです。 「絹織物」は蚕が吐いた糸1本を織ると誤解されている方も多いです。 前回「繭から初めて生糸になるこの時点で既に7〜15粒の繭から挽き出した糸を1本の生糸にするわけです。」と書いていますし、動画をご覧になっても1本の生糸は既に蚕が吐いた糸1本を織っているのではないことがお判りになるはずです。とても細いのです。 1本の生糸で織物は織れません。 数本を束にしてもバラけて扱えませんが、生糸に撚りをかけると丈夫な糸となり製織可能になります。これが「撚糸」であり、この工程を経て生糸は絹糸へと変貌します。 糸は2本撚り合わせると強度が3倍ほどになります。 西陣では2本から48本まで撚り合わせる本数を変え使用されます。 撚り方は、同方向

ひちぎり

すいば48 「ひちぎり」って耳にされたこと おありでしょうか? 漢字で書くと「引千切」。 京の「ひな祭」に供える有名な蒸菓子です。 よもぎ餅をひしゃくの形にし、上に紅や白餡やきんとんが載せてあります。 台になる杓子の柄の部分が、引きちぎった形になっているのが特徴です。 職人技の光る上品なお菓子です。 京菓子はどれも作る時季というのがきっちり決まっています。 それが京の菓匠の心意気。季節のうつろいを楽しむ心をしっかり守らなくてはならない。 ただ綺麗で美味しいだけではいけません。そこには季節感、歴史、文学、伝えるものがいっぱい含まれています。空腹を満たす「おやつ」ではなく、そこには深い文化があるのです。 色は紅・白・緑と菱餅と同様、緑は大地、白は雪、紅は桃。 雪解けの大地に草が芽生え桃の花咲く春の訪れを意味しているようです。 平安時代の宮中の祝いの儀式で子供の頭の上に餅を三度触れさせる「戴餅(いただきもち)」が起源と伝わります。 ー 今日のお菓子は ー 塩芳軒でございます #京の季節菓子 #ひちぎり #ひなまつり #塩芳軒 #お雛さま