おはぎの日

すいば39 とにかく暑い京都の夏。 そんな夏が終わり、秋のお彼岸を告げるのが萩の花です。 萩は万葉人に最も愛された秋草であり、万葉集に詠まれた植物のなかで最も多いそうです。 その字は、くさかんむりに秋と書き、国訓でハギと読みます。 観賞のみならず食料、薬草、屋根材として暮らしに深い関わりを持った植物でもありました。 可憐な花、しなやかにたわむ枝が風に揺れこぼれる優美な姿を万葉人は殊に愛したのです。 お彼岸の今日は梨木神社(なしのきじんじゃ)の「萩まつり」に出かけました。 知らない人が見れば、御所にしか見えません。御所の一角にあるのです。 「萩の宮」ともいわれる神社は、萩の名所として有名で約500株の萩があります。 十時半から神事は始まりました。 一列に並んで神官が入ってきます。 順に御手洗(「おてあらい」ではありません!「みたらい」です)をし、 口をゆすいでいきます。 神饌とともに紅白の萩の花と鈴虫を竹籠に入れご神前に奉納されます。 境内の萩には献詠された短冊が下げられていました。 創建が明治18年と、京都では新しい神社です。 もともとこの辺り、明治までは公家屋敷が建ち並び、西側の京都御所との間にある梨木通りは、朝夕参内する公卿たちの参内道としてつかわれていました。 そういえば、ここ、有名な銘水があるんですよ。 染井(そめい)という井戸があるんです。 昔、この場所は宮内の染所として用いられ、この井戸の水で染め物をするときれいに染まった事からこの名前がついたそうです。 季節を問わず毎日水を汲みに来る人々で列をなす事もあります。 京の三銘水「醒ヶ井(さめがい)・