真珠箔
大海からの贈り物
「月のしずく」「人魚の涙」とも呼ばれているほど美しい光沢に富む真珠。世界各地で古くから宝石として珍重されてきました。
日本では神話の時代より、真珠は不老長寿の秘薬ともされていました。浅山織物は、このように貴重な宝物である真珠を、帯一本に対して2000粒ふんだんに使用し、西陣織帯を製作しました。

 パール

宝石の女王
ギリシャ神話では愛の女神アフロディーテが海の泡から生まれたとき、身体からしたたり落ちた水滴が海中で真珠になったとされています。またエジプトの女王クレオパトラがローマ帝国将軍アントニウスと五万の兵との宴会の席上で、自らの耳に飾る特大の真珠のイヤリングを、強い酢に溶かし一息に飲み干したというエピソードも残っています。
 
 
阿吽
奇跡の出会い
阿は口を開けて出す音で梵語では最初の字
吽は口を閉じて出す音で梵語では最後の字
 
そんなところから阿吽という言葉は物事の終始や安定、そして最高の時を表します。また阿吽は宇宙の初めと究極を意味します。両極を表す言葉になずらえて、「対」を成す最も高貴なモチーフを真珠をふんだんに用いて、一条の帯に表現しました。
櫻を観る
親子の絆
江戸時代、ある殿様がご自慢の遠眼鏡で咲き誇る山桜をご覧になっておられました。満開の桜の中に、ふと見つけた母子の猿。小さく丸まってじっとしている子猿と、それを優しい眼差しで見やる母猿。親子の情の美しさは、咲き誇る桜にも増して麗しい。殿様は、その光景を帰ってさっそく絵師に描かせました。この屏風絵を、真珠と本金を蒔きつめた生地の上に織り込み、母子一対として製作いたしました。お母様と娘様、また姉妹で共に楽しんでいただくこともできるように仕上がっております。